ANAマイルは貯めた会員以外にも2親等以内の家族であれば特典航空券を利用することができます。
ANAマイルをコツコツためていざ家族で特典航空券を発券しようと思っている方!
自分のマイルで家族の特典航空券を発券するには特典利用者登録が必須です。
特典利用者登録とよくこんがらがってしまうのが、マイルを合算して特典航空券に利用できる【ANAカードファミリーマイル】というサービスです。
特典利用者登録とANAカードファミリーマイルの内容を理解すれば、マイルを賢く使うことができます。
そこで、特典利用者登録とANAカードファミリーマイルの違い、籍の入っていない内縁関係の夫婦や婚約者も特典利用者として登録できるかについて解説していきます。
Table of Contents
ANAの特典利用者登録とは?
ANAのマイルを使ってマイルの持ち主である会員以外の方が特典を利用する際には「特典利用者登録」が必須です。
特典利用者登録が可能なご家族は、会員、会員の配偶者から2親等以内の家族となっています。
2親等は、自分の両親、祖父母、兄弟までが当てはまります。
ご結婚されている場合には、配偶者の両親や祖父母、配偶者の兄弟とその配偶者も対象となるので、2親等とはいえかなり幅広い親族が特典利用者として登録可能です。
利用者登録できるのは上記に当てはまる2親等の方で最大10名までです。
利用者登録に内縁の妻・夫や婚約者も登録できる
ANAの特典利用者登録は2親等以内の家族となっていますが、籍を入れていない内縁関係の夫婦であっても配偶者として登録することができます。
また結婚の約束をしている婚約者も同様に続柄を配偶者として登録することが認められています。
さらに同性パートナーで入籍ができない関係であっても利用者登録として登録することができます。
ANAは今の社会の状況に柔軟な対応を見せており、同性のパートナーでも配偶者として認められるのはいいことですね。
婚約者でも内縁関係でも配偶者として登録できれば、マイルを使って一緒に旅行を楽しめますね。
特典利用者登録の方法
ANAのウェブサイトより特典利用者登録を行います。
まず、ANAマイレージクラブのお客様番号とWebパスワードを入力してログインします。
ANAマイレージクラブお客様番号はマイルを所持している方のものです。
利用者登録したい方のものではありませんのでご注意ください。
ANAウェブサイトトップページ上部にある【マイメニュー各種お手続き】をクリックします。
左側の会員情報管理タブより【ご家族の利用】をクリックします。
すると右側の項目が切り替わりますので、【特典利用者登録】をクリックします。
現在の特典利用者登録の一覧が表示されます。
私は6名登録しています。
【特典利用者の登録】をクリックして、登録していきます。
特典利用者登録の入力項目
- カタカナ氏名
- 英字氏名(パスポート名)
- ANAお客様番号(任意)
- 続柄
- 生年月日
- 性別
- 国際線ご利用時のタイトル(Mr.またはMs.から選択)
特典利用者として登録したい方の必要事項を入力して、すべて入力しましたら【内容確認へ】をクリックし、内容に誤りがなければ登録を完了させてください。
以上で特典利用者の登録は終了です。
これでANAマイル保持者のマイルを利用して特典航空券が発券できるようになります。
特典利用者登録に証明書は必要?
特典利用者登録の入力画面には、続柄の欄に【続柄を証明できる書類の提出をお願いする場合があります。】と記載されています。
続柄を証明するものとは何でしょうか?
例えば、内縁関係で続柄を配偶者にしたものの、ANA側からすれば姓が異なるで証明できる書類をお願いされるかもしれません。
内縁関係にあるご夫婦で姓が異なる場合、同居しているかどうかが分かる住民票で証明できると思います。
私は10年以上前から利用者登録を使って特典航空券を発券していますが、今のところ1度も続柄証明の書類の提出の依頼はありません。
利用者登録はWEB上で完結するので、頻繁に利用者登録の削除を繰り返していればANA側から不審に思われて証明書の書類提出を依頼されるかもしれませんが、通常の利用をしていれば特に問題はありませんので、証明書はなくても登録できると考えていいでしょう。
国内線特典航空券で利用者特典に登録した人を選択する方法
ANAマイレージクラブにログインして、国内線特典航空券を発券する際にどのように登録した特典利用者を選ぶかを画像付きでご紹介します。
特典航空券を発券する時に、日程や出発地、到着地などの必要情報を選択して、希望の便を選択します。
その後【お客様情報入力】のページで、【搭乗者選択】の項目が表示されます。
1番上が現在ログインしている会員で、2以降が特典利用者登録している方となります。
もし搭乗予定の方がこの欄に登録されていない場合には、画像右下の【特典利用者登録】から登録することができますので、登録後【情報を更新】をクリックすれば即座に反映されて搭乗者を選択することができますよ。
特典利用者登録の削除や変更は可能だが1名につき5,000マイルの手数料がかかる
利用者登録したものの、登録した方が結婚して姓が変わったり、離婚して配偶者が変更となったりなど、どうしても登録者情報を変更したい場合にはANAマイレージクラブサービスセンターに電話して変更することができます。
また利用者登録した方が死亡した場合やもう特典利用者として登録した方を今後利用しない場合には削除することもできます。
変更・削除1名につき5,000マイルの手数料がかかります。
ただし、ある条件を満たせば無料で変更・削除できます。
無料で変更、削除できる場合
- 戸籍上の変更(死亡・婚姻)
- スペルミスなどの修正
戸籍上の変更の場合には、戸籍上の変更を証明する公的書類が必要です。
提出しなくても変更・削除は可能ですが、その場合には5,000マイルの手数料が発生します。
マイル手数料がかかる場合
- 必要書類を提出しないで利用者登録を変更・削除したい場合
特典利用者登録の削除と変更の体験談
これは私の実体験なのですが、すでに10名の特典利用者登録がされていて、娘の登録ができない状態だったので今後利用しない方の削除を依頼しました。
義理の父でしたが、すでに他界しており公的書類を提出すれば5,000マイルの手数料は免除されるのですが、すぐに特典航空券を発券したかったので手数料を支払って削除し娘を登録しました。
電話で削除を依頼したらすぐに特典利用者の枠が空き、5,000マイルが減算されていました。
ANAに電話している時に夫の続柄が【義理兄弟】となっているのに気づき、電話でその旨伝えたところ変更手数料無料で【配偶者】に変更していただけました。
特に公的書類の提出を求められることもありませんでした。
同じ苗字だったので単なるミスだとわかっていただけたのかと思います。
マイルを家族で合算して使えるのがANAカードファミリーマイル
ANAカードファミリーマイルは2010年から始まったサービスです。
家族それぞれにたまっているマイルを合算して利用することができるANAカード個人会員限定のサービスです。
1人で特典航空券に交換できるマイルを貯められなくても、家族みんなのマイルを必要な分だけ合算して利用することができ、マイルを無駄なく使えるのがメリットです。
ANAカードファミリーマイルの登録は無料ですが、ファミリーマイルに登録するための条件がいくつかあります。
ANAカードファミリーマイルに登録できる人
ANAカードファミリーマイルに登録できるのは、日本在住のANAカード会員およびその家族と生計を同一にし、同居する配偶者および一親等以内の家族です。
ANAカードファミリーマイルは、プライム会員(1名)とファミリー会員(最大9名)で構成されます。
プライム会員
ANAファミリーマイルの親会員です。
親会員となった方のANAアカウントからマイルを合算して特典航空券などの特典を利用することができます。
ANAプライム会員の資格
ANAカードを保有しているANAカード本会員
ファミリー会員
プライム会員と生計を同一にし、同居する配偶者・同性パートナーおよび一親等以内の家族です。
ファミリー会員①の資格
・プライム会員と生計を同一にし同居するANAカード本会員またはANAカード家族会員
ファミリー会員②の資格
・プライム会員と生計を同一にし同居するANAマイレージクラブ会員
(18歳未満および18歳の高校生の場合、)
ANAカードファミリーマイルに登録する時の注意点
プライム会員(親会員)のANA家族カードを持っている配偶者やご家族であれば必要書類の提出は不要です。
ファミリー会員①の方で家族カードではなく、ANAカードの本会員となっている場合には、プライム会員との続柄を証明できる書類(発行より3ヵ月以内の住民票。コピー可)が必要になります。
ファミリー会員②の方は18歳未満のお子様が対象ですが、18歳未満はANAカードが発行できないのでANAマイレージクラブカードの発行が必須条件です。
ファミリー会員②の場合にも続柄を証明できる書類が必要になります。
勤務・修学・療養等のご事情により同居していない一親等のご家族については、家族関係および生計を同一にされていることを証明する書類(健康保険証の写しまたは戸籍謄本。コピー可)を提出いただくことで、ファミリー会員として登録いただけます。
ANAファミリーマイルの登録の手順
ファミリーマイルに登録する前にANAカードまたはANAカードの家族カード、ANAマイレージクラブカードを発行して準備しておきましょう。
ファミリー会員がANAカード家族会員でない場合には、ANAカードファミリーマイルのサイトより【ANAカードファミリーマイル参加申込書】をダウンロードして、必要事項を入力し、健康保険証のコピーまた住民票のコピーなどの証明書を同封の上郵送します。
お手続きにあたってはANAマイレージクラブのお客様番号(10桁)がです。
ファミリー会員は最大9名まで登録できます。
書類がANAに到着してから約2週間で登録完了します。
赤枠で囲んだ部分が【ANAカードファミリーマイル合算マイル口座残高】です。
これが表示されていればファミリーマイルへの登録が完了しています。
我が家はANAカードファミリーマイルを最初に登録した後に、子ども達が誕生したので3歳になったのを機に子供たちをファミリー会員として追加する形で登録しました。
(2歳までは同伴者の膝に乗せての搭乗で無料で利用できます)
ANAカードファミリーマイルの登録にはANAマイレージクラブへの登録が必要ですので、先に登録を済ませてマイレージカードが到着してからANAカードファミリーマイルに追加しました。
ANAマイレージクラブへの登録に年齢制限はありませんので0歳から登録できます。
その時にも再度【ANAカードファミリーマイル参加申込書】をダウンロードして必要事項を入力し、子どもたちの健康保険証のコピーを同封して無事にANAカードファミリーマイルに登録することができました。
ファミリーマイルで交換できる特典
・ANA国内線特典航空券
・ANA国際線特典航空券
・提携航空会社特典航空券
・ANA国際線アップグレード特典
ファミリーマイルを使った特典のお申し込み方法
プライム会員の方からのお申し込みに限ります。
ANAマイレージクラブの特典同様、ANA SKY WEBまたはお電話にてお申し込みください。
ANA SKY WEBから特典航空券を発券する場合には、プライム会員のアカウントでログインして特典航空券を発券します。
発券する際にはファミリーマイルを合算して利用するか、プライム会員が貯めたマイルのみを利用して発券するかを選択できます。
ファミリーマイルのファミリー会員であったとしても、特典利用者登録されていないご家族は特典を利用することができませんのでご注意ください。
国内線特典航空券でファミリーマイルを利用するには?
ANAマイレージクラブから国内線特典航空券を発券する際に、往路、復路の日程と出発地、到着地などの情報を入力し、希望の便を選択します。
その後お客様情報入力の一番下の方に【使用マイル選択】があります。
そこで、プライム会員個人のマイルを使用するか、ANAカードファミリーマイルを使用するかを選択できます。
発券後には使用するマイルの変更は不可です。
ANAカードファミリーマイルで消費されるマイルの優先順位
家族で貯めたマイルを合算して特典航空券などに利用する場合、消費されるマイルの優先順位は以下の通りです。
特典利用時の優先順位
1 有効期限が近い順(口座年月が古い口座順)
2 減算マイル数が少ない口座
3 プライム会員
4 ファミリー会員(お客様番号の昇順)
特典の払い戻し時の優先順位
1 有効期限が新しいマイル(口座年月の新しいマイル)
2 払い戻しマイル数の多い口座
3 ファミリー会員(お客様番号の昇順)
4 プライム会員
払い戻し時にかかるマイル手数料の優先順位
1 有効期限が近い順(口座年月が古い口座順)
2 減算マイル数が少ない口座
3 ファミリー会員(お客様番号の昇順)
4 プライム会員
特典を利用する際も、払い戻し時もマイルの有効期限が最優先されています。
万が一払い戻し時にマイルの有効期限が切れているものがあれば、そのマイルは失効となってしまいます。
登録情報の変更・削除には5,000マイルの手数料がかかる
ANAカードファミリーマイルの登録、変更は電話のみの対応です。
変更、退会には1人につき5,000マイルの手数料がかかります。
ただし特典利用者登録と同様に、婚姻・死亡など戸籍上の変更による登録内容の変更・退会の場合は証明書類を提出することで無料で変更・退会・削除が可能です。
プライム会員を私から夫に変更手数料なしで変更した実体験
これは私の実体験ですが、我が家は元々妻である私がプライム会員となってANAカードファミリーマイルを利用していました。
しかし、私の特典利用者登録は10名で娘を登録できない状態でした。
家族4人で特典を利用したくても、娘は私の特典利用者登録をしていないので特典の利用ができません。
娘の口座に十分なマイルがあれば、娘のアカウントから娘の特典航空券を発券できますが、十分なマイルもなくそれは不可能な状態でした。
娘は夫の特典利用者として登録済みでしたので、それなら夫をプライム会員にすると全て解決できます。
プライム会員である私が退会すると自動的にANAカードファミリーマイルは解散されるので、その旨をANAデスクのオペレーターに伝えました。
でもオペレータ-さんは退会ではなく、プライム会員の変更だけ行っていただき、しかもマイル手数料も不要で変更することができました。
プライム会員の変更でも必要書類の提出などなく電話1本で変更できたので、事情を詳しく説明してよかったと思いました。
ANAカードファミリーマイルの親会員を手数料0で変更できたマイルを合算して特典と交換する時の注意点
国内線特典航空券の発券でファミリーマイルを利用すると、発券後の変更はWEBではできずANAデスクでの対応となります。
ちなみに国際線特典航空券の場合にはファミリーマイルの利用でもWEBで変更が可能です。
ANA特典利用者登録とANAカードファミリーマイルまとめ
ANA特典利用者登録は、本会員以外の方がマイルを使って特典を利用する際に必要な登録です。
本会員とその配偶者の2親等以内の親族が登録できます。
また籍を入れていない内縁関係の夫婦や入籍前の婚約者も配偶者として特典利用者登録をすることができます。
利用者登録は最大10名まで可能です。
ANAカードファミリーマイルは、ANAカードの本会員をプライム会員(親会員)として、ファミリー会員は最大9名まで登録できます。
ANAカードファミリーマイルに登録すると、プライム会員は登録したメンバーのマイルを合算して利用することができます。
例えばプライム会員の夫のマイル口座は1万マイルで、妻のマイル口座に19万マイルあれば 合算して20万マイルとして特典に利用することができます。
ローシーズンであればハワイ往復航空券は1人4万マイルで発券できますので、5人分のマイルを発券することができますね。
ANAカードファミリーマイルの登録は、ANAカード家族会員以外の登録の場合には専用の申込書と住民票または健康保険証などの家族と証明できる書類の提出が必要です。
ちょっと面倒くさいですが、1回手続きすればその後は変更がない限り永遠にマイルを合算して利用することができるので、メリットの方が大きいです。
マイルで特典を利用するにあたり、ANAカードファミリマイルに登録しているメンバーであっても、プライム会員の特典利用者登録にその家族が登録されていなければ特典を利用することができません。
特典利用者登録とANAカードファミリーマイルは別物ですので、マイルを合算して家族が利用したいという場合には両方の登録が必要ですので覚えていてくださいね。
我が家は主に夫婦でANAマイルを貯めています。
2018年は70万マイル以上貯めました。
どのようにマイルを貯めているか気になる方はこちらをご覧ください。
お金をかけずにANAマイルを大量に貯める方法